会長挨拶
- 第26回日本産婦人科乳腺医学会の開催にあたり
- ご挨拶

- 第26回日本産婦人科乳腺医学会 会長
- 水谷 三浩(三河乳がんクリニック)
このたび、第26回日本産婦人科乳腺医学会を2020年3月22日(日)に、愛知県名古屋市のウインクあいちで開催させていただくことになりましたことを大変光栄に思っております。
本学術集会のテーマは、「乳がん診療を支える懸け橋 ―産婦人科医と乳腺科医の未来へ繋ぐ絆―」とさせていただきました。乳がん診療において、産婦人科医と乳腺科医の密接な連携を必要とする領域はとても多岐に及びます。実際に、乳がんの内分泌・化学療法のもたらす医原性閉経、妊娠に合併する乳がん、乳がん治療後の妊娠、遺伝性乳がん・卵巣がん等々と枚挙に暇がありません。産婦人科と乳腺科医が相互の理解を深め、力を合わせるならば、その太く強い絆は乳がん診療を支える確固とした懸け橋となり、希望溢れる未来の医療へと導くことでしょう。そのうえで乳がん診療に関する適確な基礎知識を共有し、同じ礎に立つことは必須の前提条件と思われます。そこで本学会では、産婦人科医・乳腺科医のみならず、また初学者から熟練者を問わず、多くの医療者が集いて、乳がん診療について基礎から最新の知見までを広く深く学び高める場となるべく企画いたしました。具体的には診断(マンモグラフィ、超音波、病理)を中心とする第Ⅰ会場、治療(薬物療法、放射線療法、リンパ浮腫、乳房再建)の第Ⅱ会場、特別企画の第Ⅲ会場と、盛り沢山の内容を用意しています。いずれも各界の第一人者による教育的プログラムばかり(一般演題も募集)です。さらに「女性の内分泌環境のホメオスタシス」および「遺伝性乳がん・卵巣がん」について学ぶランチョンセミナー、相田みつを美術館館長相田一人氏による特別講演「絆」なども予定しております。多くの会員の皆様、そして乳がん診療に興味をもつ諸先生方のご参加を期待しております。