会長挨拶

ご挨拶

謹啓

池田 智明(三重大学大学院医学系研究科産科婦人科学 教授)

時下益々のご隆盛をお慶び申し上げるとともに、平素からの格別のご高配を厚く御礼申し上げます。

 さて、本年2020年9月3日(木)~4日(金)に開催させて頂きます第44回日本女性栄養・代謝学会学術集会につきまして、開催形式が変更となりましたことをご案内申し上げます。当初、ホテルグリーンパーク津(三重県津市)にて開催予定とご案内させて頂いておりましたが、今般の新型ウィルスの感染拡大にともない、開催形式を熟慮・検討した結果、本総会・学術集会の通常開催を断念し、オンラインによる完全ウェブ形式で開催させて頂くことと致しました。皆様にはご不便をおかけ致しますが、ウィルスに屈することなく、新しい時代にむけて学術・研究活動を引き続き進めることが大切であると存じております。皆様に十分なご討論を頂けますよう、ライブ発表での質疑応答の機会も最大限に設けさせて頂く所存でございます。 何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

伝統ある、第44回日本女性栄養・代謝学会学術集会を、三重大学がお世話させて頂くことになりました。当教室のこれまでの担当、杉山陽一教授(第10回日本産科婦人科栄養・代謝研究会)、豊田長康教授(第27回)、佐川典正教授(第34回)についで4回目です。

今回は「母体の栄養・胎児の栄養」をテーマとして、シンポジウムを2つ組ませて頂きました。いずれも、新進気鋭の若い先生方に熱く語って頂こうと思います。また、最近話題のプレコンセプションケアとして、耐糖能異常、循環器疾患、子宮内膜症などを持った女性が、異常なく妊娠、出産、育児ができるように医療サイドからのアドバイスはどのようにすべきかをワークショップとして組みました。さらに、これまで本学会に多大な貢献をされた「レジェンド」の方々に、「日本女性栄養・代謝学会の歴史を語る」と題して、ご講演頂きます。

折しも、本年は新型コロナウイルスのパンデミックで年が明けた感があります。世界的な社会、経済、文化に与えた影響は第2次世界大戦以来の大きなものです。わが国においても大きな被害となりましたが、ポストコロナ時代として、われわれ女性医学に携わる関係者も新たなスタートを切らなければなりません。学会の趣旨として少しずれるかもしれませんが、「妊娠と新型コロナウイルス感染症」の特別講演を企画致しました。

また、昨年と同様に、日本看護協会のCLoCMiPレベルIII認証研修として、(1)分娩期の胎児心拍数陣痛図(CTG)に関する研修、(2)妊娠から授乳期における栄養の2コース(90分×4)を同時に開催致します。

また、この度の参加登録につきましては、来場者様の事前把握が必要なため、事前登録とさせて頂きたいと存じます。詳細につきましても順次学会ウェブサイトに掲載させて頂く予定です。

この度はオンライン開催となりましたが、皆様にとりまして最大限に有益な学術集会となりますよう鋭意準備致しております。

皆様の多数のご参加をお待ちしております。

謹白

第44回日本女性栄養・代謝学会学術集会
会長 池田 智明
(三重大学大学院医学系研究科産科婦人科学 教授)