会長挨拶

第34回 日本小切開・鏡視外科学会
会 長 渡部 祐司
(愛媛大学大学院医学系研究科 消化器腫瘍外科学講座教授)
開催のご挨拶

渡部 祐司(愛媛大学大学院医学系研究科 消化器腫瘍外科学講座教授) このたび、第34回日本小切開・鏡視外科学会を担当させて頂くことになり、大変光栄に存じますとともに、本会の持つ歴史と伝統に恥じない学会集会になるよう努力する所存です。会期は2022年6月24日(金)・25日(土)で、会場は松山市道後にあります大和屋本店を予定しておりますが、COVID-19が一日も早く終息し現地開催できることを心より祈念しております。

本会開催の提案を頂いた際、「吊り上げ法手術研究会」と「ミニラパ研究会」の統合から発足した本会ですので、最近吊り上げ法を行っていない私が学会を開催する資格があるのだろうかと自問した次第です。しかし、1990年の内視鏡外科黎明期からこの領域に深く関与してきた経験から、内視鏡外科は従来の開胸・開腹手術とは異なり、アプローチや手技・機器を症例に応じて臨機応変に使い分ける多様性を特徴とすることから、異なった施設や専門領域で培われた幅広い視点で討論することで、本会の発展に貢献できればとお引き受けした次第です。

学会テーマは私の故郷でもある松山に因み、「内視鏡外科手術のもたらす可能性 -坂の上の雲を目指して-」とし、松山出身の墨絵アーチスト茂本ヒデキチ氏に我々の手術風景を力強いタッチで描いて頂きポスターにさせて頂きました。将来を担う若手外科医が、内視鏡外科の更なる発展を目指して進んでくれることへの私なりの強い期待を込めております。また、特別企画として、内視鏡外科の登場で大きく変化した手術、特に新たな吻合法や再建法が登場する契機となったアイデアや開発への努力、更に手術支援ロボットがもたらしたメリットや将来像を学ぶ機会を設けました。更に、特別講演は愛媛県に因んだ素晴らしい企画を考えております。どうぞご期待下さい。

2020年7月に開催されました第33回日本小切開・鏡視外科学会は、COVID-19の影響でWeb開催となりましたが、北海道大学の加賀基知三第33回本会々長のご努力に改めて敬意を表したいと思います。第34回も前回同様素晴らしい学会になるよう努力したいと思います。

昼は学会で熱く討論し、夜は海・山の幸と道後温泉でストレス発散し、よく学びよく遊べの精神で充実した2日間を過ごして頂けるよう準備したいと思いますので、奮って多数の演題登録とご参加をお願い申し上げます。

最後になりましたが、古谷健一代表理事そして我が愛媛でもご活躍で常々ご指導頂いている橋本大定名誉理事をはじめ、学会会員の皆様に厚く御礼申しあげます。