会長挨拶

第21回日本更年期と加齢のヘルスケア学会学術集会の開催に当たって

本年度の第21回日本更年期と加齢のヘルスケア学会学術集会の会長を務めます牧田和也です。私自身は、第13回の学術集会以来2度目の大役となりますが、本学会役員の諸先生方のご指導・ご鞭撻を賜りながら、魅力ある学術集会にしたいと考えております。

期日は、2023年11月5日(日)で、オンライン形式での開催と致します。

本学会では、更年期女性を中心としたヘルスケアに関連する幅広いテーマをとりあげて参りましたが、今年は、約3年間に及んだ新型コロナウイルス感染拡大が、5月8日より感染症法上の分類が2類から5類に変更という1つの節目を迎えたことを踏まえて、改めて更年期からの‘健康’について考えてみたいと思います。

第二次世界大戦が終結して間もない1947年に採択された世界保健機関(WHO)憲章の前文に「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.」という有名な一文があります。日本語で示すと、「健康とは、病気でないとか弱っていないということではなく、肉体的にも精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます(日本WHO協会訳)」となりますが、近年この文章に初めて登場したとされる‘well-being’という用語が、医療や社会福祉の分野に留まらず、様々な分野で世界的に注目を集めています。

そこで、今回の学術集会のメインテーマは、“ 更年期からのウェル・ビーイング~ポストコロナ社会の女性の生き方を考える~ ”とさせて頂きました。

学術集会実行委員会の先生方の多大なるご尽力で、魅力あるプログラムが完成いたしました。この場をお借りて、感謝申し上げます。

個々のセッションの内容につきましては、抄録等でご確認を頂ければと存じます。コロナ禍で生まれたニューノーマルなライフスタイルの中でウェル・ビーイングを皆様と共に考え、ポストコロナ社会にスムースにフィットしていくための道標となるような学術集会となれば幸いです。

多くの会員の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

本学会理事
牧田和也(牧田産婦人科医院院長)