会長挨拶

第33回日本小切開・鏡視外科学会
会長 加賀基知三
(北海道大学循環器・呼吸器外科診療教授)
加賀基知三(北海道大学循環器・呼吸器外科診療教授)
オンライン開催および日程変更のお知らせ(2020年5月5日)

新型コロナウィルス感染症はいまだ猛威を振るっている状態で依然として予断を許さない状況の中,皆様には日夜大変なご尽力を成されてると拝察申し上げます。

第33回日本小切開・鏡視外科学会の学術集会について開催の是非,開催形式について慎重に検討いたしました結果,臨時理事会における審議結果に基づき,通常開催は断念し,次のように舵を切ることとしました。

① オンラインによる特別開催(WEB会議システムならびにオンデマンド方式)
② 開催日程を2020年7月11日(土)~12日(日)

に変更いたします。とはいえ,日に日に変化する状況の故,最終的に中止または延期とせざるを得ない可能性は否定できませんが,準備の都合上方針を明確にいたしたくお知らせ申し上げます。

つきましては、演題応募された方々には,あらためて発表の是非の確認と,要領についてご連絡申し上げます。演者,参加者の皆様のさらなるご協力が不可欠ですが,この環境下でできる最大限のことを成し,それがたとえ不十分な結果となりましても今後の糧になると信じております。ご理解とご協力のほどをなにとぞよろしくお願い申し上げます。

会長からのお知らせ(2020年4月23日)

新型コロナウィルスで亡くなられた方々にお悔やみを申し上げます。また,現在影響を受けている方々の一日も早い回復と、ウイルス感染の早期終息を心よりお祈り申し上げます。

感染拡大の状況を鑑み本学術集会の開催を慎重に検討しております。現時点での状況,方針は次ごとくです。

  1. 通常開催は困難であると判断し,WEB開催に向けて準備をすすめています。
  2. また,本年度中の開催延期は難しく,一年延期の可能性も検討しています。
  3. 5/8(金)まで本学術集会の開催方針を決定しホームページでお知らせいたします。

私自身も病院機能,大学機能を維持するために翻弄されており,皆様の臨床上のご負担が計り知れないことを理解しております。その中で,学会を開催することは,いずれの形式にしましても、会員や演者の皆さまにさらなるご負担をおかけすることになり躊躇するところです。しかし、この脅威に屈して学術活動が停止してしまうことはとても残念ですし,それでも次の時代に向けて一歩でも進まなければならないという使命感もございます。どのような形となりましても精いっぱい努力いたします。なにとぞご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

第33回日本小切開・鏡視外科学会の開催について

今般の新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響により、学術集会の開催については慎重な検討を進めております。現時点では予定通り開催する方向で、演題募集ならびに学会誌(プログラム号)の作成まで行います。万が一、通常の開催が危ぶまれる状況に備え、ウェブ開催や誌上開催などの方向も検討いたします。状況の推移を慎重に検討し、適切な時期に最終的な方針をホームページ上で周知いたします。

 ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和2年3月

日本小切開・鏡視外科学学会

理事長 古谷 健一

会 長 加賀基知三

開催のご挨拶

この度、第33回日本小切開・鏡視外科学会を開催させていただくことになりました。歴史ある当学会を担当することは、私はじめ北海道大学にとりましても大変光栄なことであり、現在鋭意準備をすすめております。会期は、2020年7月 10日(金)・11日(土)ロイトン札幌(札幌市)において開催いたします。

本学会は、2009年5月に「吊り上げ法手術研究会」と「ミニラパ研究会」が統合する形でNPO法人として設立された学術団体であります。設立の目的は、開腹手術で確立された安全な手技を損なわない小切開と内視鏡外科手術の確立と普及であります。その後、私どもの胸部領域にも範囲を拡大し、今では産婦人科や泌尿器科も含む複数領域に範囲は及んでいます。

今回のテーマは「"智"と"技"で解く」とさせていただきました。智恵とは単なる知識だけではなく、知識の集積、分析から生まれる「考えたり、工夫したりして創造する力」、アイディアの意。 "技"は文字通り技術、テクニックの意。総じて、「智恵と技術をもって難関に挑み解決する」ということを表現したものです。

小切開手術は、内視鏡手術からReduced port surgeryやロボット支援手術などに姿を変えながら進歩していますが、根底には常に安全性の担保が要求されます。これは単に手術技術だけではなく、周術期管理、パラメディカルとの連携や周辺機器の開発・進歩まで含まれます。今ここで先へ進むだけではなく直面した難症例の解決に関して横断的に情報交換する場としての本学会の重要性は増しております。

2020年は東京オリンピック開催の年でもあります。少しの間だけ暑い東京を離れ、札幌の地でお休みください。私は十勝の帯広育ちの生粋の道産子です。北海道を愛してやまない男として、できる限り北海道の魅力をお伝えするのも務めと思っております。北の大地から皆さまがお集まりいただくのを本当に楽しみにお待ちしております。

2019年6月

アスクレーピオスの坐像

アスクレーピオスの坐像。左にシンボルの蛇。

アスクレーピオスは、とくに医学に才能を示し、師のケイローンさえ凌ぐほどであった。やがて独立したアスクレーピオスは、イアーソーン率いるアルゴー船探検隊(アルゴナウタイ)にも参加した。その医術の技はますます熟達し、アテーナーから授かったメドゥーサの右側の血管から流れた蘇生作用のある血を使い、ついに死者まで生き返らせることができるようになった。アスクレーピオスはカパネウス、リュクールゴス、アテーナイ王テーセウスの息子ヒッポリュトス、テュンダレオース、ヒュメナイオス、ミーノースの子グラウコスらを蘇らせたという。冥界の王ハーデースは、自らの領域から死者が取り戻されていくのを"世界の秩序(生老病死)を乱すもの"とゼウスに強く抗議した。ゼウスも、人間が治療の術を獲得して互いに助け合いをすることをよしとしなかったためこれを聞き入れ、雷霆をもってアスクレーピオスを撃ち殺した。だが、アスクレーピオスは功績を認められ、死後天に上げられてへびつかい座となり、神の一員に加わえられることとなった。(ウィキペディアより引用)